「復讐」(下)

2016.12.14.09:08

楠、武藤、榎本の三人は翌朝からの出張に備えて、空港から近い先程まで猥褻な行為をしていたホテル内の別の部屋に宿泊したが、私の身体はまだ解放されたわけではなかった…


タクシーの中では私の左右に分かれて座った加藤と有吉が、まるで運転手に見せつけるように私の身体を触っていた

山崎は助手席から時折、後部座席を振り返ってニヤニヤしている

二人はそれぞれ私の脚を掴んで自分の方へ引き寄せると、自らの膝に引っ掛けた

私は両脚を大きく左右に開かれた事でタイトなミニが腰の辺りまでずり上がり、性器が完全に露出してしまった…


「スケベな女だなぁ、恥ずかしいところが丸見えだぞ…」


山崎は運転手の視線を私の方へ向けさせようと、わざと声に出して言う

ルームミラーに写る運転手の目が大きく見開かれた


「良く見てほしいからツルツルにしてるんだろ…?」


こういった羞恥プレイは嫌いじゃないけど、二人に挟まれるように座った私は終始下を向いて運転手から顔を隠した

サングラスをしていたけど、タレント活動をしている以上、こういったスキャンダルは命取りだからだ

見る見るうちに私のアソコからはヌルヌルした粘液が溢れてくる…


三人と共に私がチェックインしたのは霞が関に程近いホテルだった

翌朝まで私は禿げあがった三人のスケベオヤジ共に身体を弄ばれ、解放されたのは昼近かった

散々、恥ずかしい写真を撮られた

こういう奴等の事だ…後々、写真をネタに関係を強要するつもりなのだろう…



それから四日経ったA坂の某TV局の楽屋

私は局から支給された弁当を食べながらぼんやりと午後の情報番組を眺めていた

甲高い警告音と共にTV画面の上部にテロップが流れ始めた


【楠忠重外務大臣、視察先のチューリッヒのホテルで急死】



収録を終え、私は楽屋で再びTVを点けた。

夕方の報道番組ではさらに詳しく報道されていた


楠忠重外務大臣が視察先のチューリッヒのホテルで死亡、死因は吐瀉物をのどに詰まらせたことによる窒息死

同行の武藤事務次官も激しい嘔吐と下痢の症状の為、現在はチューリッヒの病院に入院中

症状から食中毒の可能性が高いとの事だった



私は誰もいない楽屋で1人、声を上げて笑った

堪える事なんてできない…

身体をよじり、腹を抱え、テーブルを叩いて笑った




母を殺したアイツに罰を与えてやった…


母はアイツに散々身体を弄ばれた挙句、近所に恥ずかしい写真をばら撒かれ、捨てられた

冬の朝、母はアパートの裏の雑木林で首をつっていた

私は誓った…いつかアイツに復讐してやる



アイドルグループのオーディションに合格して母方の祖父母の元から通っていた高校を中退した私は、時間を掛けてじっくりと楠の事を調べ、元秘書の佐々木幸太郎に近付いた

思惑通り夫は私に夢中になり、楠に近付く事に成功した



あの日、私の体調は万全ではなかった

5日前に食べた牡蠣にあたったから…勿論、私は意図的に大量の生牡蠣を食べたのだ

この目的のために


初めに予定されていた日を延期した理由である私の体調不良とは、激しい嘔吐と下痢によるものだった

ノロウィルスに感染すると、24時間~48時間の潜伏期間の後、嘔吐や下痢症状と共に発症する

嘔吐は概ね1~2日で治まるが、腸内には3週間~数ヶ月もの間ノロウィルスが残る

そう…6人が私の身体を弄んだあの日…私の体内は大量のノロウィルスで汚染されていたの

便の回数はかなり減っていたものの、排菌はかなりあったはず…

肛門や性器には排便時に排出されたウィルスが大量に付着していただろう

糖尿病を患っていた楠になら、死に至らないまでも大きなダメージを与えられるかもしれない…私は常々そう考えていた





翌月に発売された週刊文冬には楠の死と農水省幹部について、かなり確信に近い記事が書かれていた


楠と武藤が訪れたチューリッヒの飲食店や機内食が原因だろうと思われていたが、バンクーバーの病院に榎本が同じ症状で入院した事が分かり、事態は一転した

更にその後の調べで加藤副大臣と山崎・有吉両政務官も海外視察組と同じ日にノロウィルスと思われる症状で欠勤していたのが明らかになった

そして6人が感染性胃腸炎を発症する二日前にホテルで会議を行っていた事が判明した

ホテルの従業員はそのことについて詳しい事を話さなかったが、タクシー運転手の証言から加藤・有吉・山崎が若い女と某有名ホテルから出てきて霞が関のホテルに行った事やタクシーの車内で猥褻な行為を行っていた事が明るみになったのだ





結果的に、私は楠を殺した

でも罪に問われることは無いだろう

もしかしたらマスコミは私に辿り着くかもしれない…

それでも構わない


もし本当に神様なんてものが存在して、私のした行為が許されるのなら…夫の子供を産んでみたいとも思っている







(終わり)





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2016.12.14.14:47

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: 怖き者、汝の名は、君の名は。

2016.12.14.15:08

ばんぶう様

今回はちょっとミステリな雰囲気になりました

時期的に丁度、ノロウィルスが流行しておりますので、お気を付けください^^;
プロフィール

紫

Author:紫
普段は接客業をしており、暇さえあればエッチな妄想をしています
官能小説は書き始めたばかりのヒヨっ子で至らないことだらけですが、宜しくお願い致します。
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