スポンサーサイト

--.--.--.--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

「夏祭り」(2)

2016.09.19.11:58

その日の夕方

俺は息子を連れて自宅前の公園に行った

駅前のロータリーから西に延びるメインストリートが夏祭りのメイン会場で屋台も多いのだが、こっちの公園の方にも町内会役員の出店している屋台が幾つかあった

息子に焼きそばとかき氷を買ってやり、ベンチに座って食べ始めた


日が傾きかけて、集会所の白い壁もオレンジ色に変わっていた



集会所の窓が開いていて、網戸越しに中の様子が見える

昼過ぎの暑い時間に街中を練り歩いた担ぎ手達は、和室で寿司を頬張り、酒を飲み始めていた

室内は下品な笑い声と煙草の煙が充満しているようだ


時折、慌ただしく酒やツマミを配膳する妻の姿も見えた

妻は黄色いTシャツにデニムのショートパンツだった

ショートパンツから伸びる細くて白い脚は公園から見ていても惹き付けられる程、魅力的だ


子供の数が少ない地域である為、公園内の屋台を任された役員達は退屈そうだ

集会場の中で慌ただしく働く主婦たちとは対称的である


空が薄暗くなり始めた頃、俺と子供は家に入った

息子を風呂に入れ歯磨きをさせていた午後8時頃、妻が帰ってきた


「ふぅ~、疲れたぁ…」


妻はダイニングテーブルで冷えた麦茶を飲みながら、妻の分にと買っておいた焼きそばを温めて食べ始めていた


「大変そうだったね…公園から見えたよ」

「ホント、疲れた…。お酒と煙草の臭いで頭が痛いし…」

「風呂沸いてるから、食べたら入ちゃえば?」

「うん、ありがとう」


息子を寝かしつけ、リビングに戻ると風呂から上がった妻がファンデーションを塗っている


「あれ?どこか出掛けるの?」

「ん…?うん。交替で一旦家に戻ってきただけだから、また戻らなきゃならないの…。今、近藤さんのお婆ちゃんが私の代わりに配膳をやってくれてるんだ…」

「そっかぁ…、何時頃終わるの?」

「さぁ…地元の人達はもう帰ったんだけど、他所から来た、担ぎ手がまだ帰らなくって…。去年は11時頃まで居座ってたみたい…。」

「明日もあるのに随分遅くまで居るんだね…」

「ホント…さっさと帰ってくれないかしら…」


妻はシャンプーして濡れた髪を乾かさずにバレッタで簡単に留めると、Tシャツのような薄いコットン素材のレモン色のマキシ丈ワンピースを着て再び玄関から出て行った

後ろ姿を見送ると、マキシワンピ越しに下着のラインがハッキリ見えていた…

淡いレモン色の下に隠れている下着が、紺色のやや小さなデザインであることが容易にわかった


そして…

日付が変わっても妻は帰ってこなかった…

俺は心配で眠る事が出来なかった

2階の窓から集会所を見下ろすと相変わらず明かりが点いている…どうやら、まだ終わっていないようだ…


俺は中の様子が気になった…

こんな時間まで一体何をしているんだろう…

息子が熟睡しているのを確認し、音を立てないように注意しながら表へ出た


公園に面した大きな窓は閉められていて、カーテンも引かれていた

時折、男達の下品な笑い声と低い声が漏れてくる…


集会所の周りを一回りしてみたが、中の様子がわかる場所が見当たらなかった…

「妻の帰りが遅くて心配だった」と集会所の中へ堂々と入っていけば話は早いのだが、ガラの悪い酔っ払い達がうじゃうじゃ居る事を考えると入り辛かった

情けないが、結局…俺は家に戻って妻の帰りを待つことにした…


妻が帰ってきたのは1時過ぎだった…

「おかえり、遅かったから心配したよ…」

「あっ…お、起きて待っててくれたの…?ご、ごめん…遅くなって…」

一瞬、妻の表情が動揺したように見えた

「何か食べる?」

「ううん平気、ちょくちょくつまみ食いしてたから…。それより、汗かいちゃったからシャワー浴びてくるね…先に寝てていいよ…」

妻は俺の顔を見ることなく浴室へ行ってしまった

おかしい…

いつもと違って俺への接し方が何処かぎこちない

やっぱり集会所で何かあったんだろうか…

あの下品な連中にセクハラでもされたのではないだろうか…?


妻がシャワーを浴びる音が聞こえる

下着を確かめてみようか…

いけないことだと知りつつも、じっとしていられなかった

俺は物音を立てないように脱衣所に入った


俺は愕然とした…

妻は着ていた衣類を洗濯してしまっているのだ

そうだった…

子供が生まれてからは洗濯の回数が多くなってしまうから、妻は寝る前にも洗濯するのが習慣になっていた


俺は次々と沸き起こる不安と猜疑心をどうする事も出来ず、悶々としたまま川の字に並べた布団に入った

率直に今日の出来事を問いただした方が良いだろうか…

それとも…気付かない振りをした方が幸せなのだろうか…

妻は心の奥で俺に助けを求めているのだろうか…

それとも…なにも聞いてほしくないのだろうか…

ただの妄想かもしれないのに、答えなど出てこないのに、アレコレ考えてしまう

出口の見えない森の中をさ迷っているうちに、いつしか俺は浅い眠りについていた…





関連記事

theme : 18禁・官能小説
genre : アダルト

comment

Secret

管理人のみ閲覧できます

2016.09.19.12:41

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re: モンモン、モンチッチー

2016.09.19.16:36

ばんぶう様

さてどうなるのでしょうねぇ

今回のお話は一茂さんになったつもりでお楽しみください^^
プロフィール

紫

Author:紫
普段は接客業をしており、暇さえあればエッチな妄想をしています
官能小説は書き始めたばかりのヒヨっ子で至らないことだらけですが、宜しくお願い致します。
相互リンクも絶賛募集中です(詐欺サイト等はお断りいたします)

オンラインカウンター
現在の閲覧者数:
ランキングに参加してます
応援して頂けると嬉しいです
アンケート
作品向上の為、アンケートにご協力ください
最新記事
月別アーカイブ
カテゴリ
人気記事ランキング
このブログで人気のあるお話です
オススメ
草食男子君にオススメです
ブログランキング
人気の官能小説が読めます
最新コメント
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。